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今日は土曜なので午後から看護師の数が減りました。
まぁ、ウチの病院は一応200床以上ですが然程大きくは無いので、看護師自体も少ないです。本音を言えば、増やして欲しい。
まぁ、師長に「無理」と軽く言われましたが。
無理じゃなくて、そこを何とか!!
そんな状態です。
で、土曜日の午後どれだけのNSが病棟に残るかというと…。
4人。
そんだけ。
どこの病院もそうなのか判らないけど、ちょっと辛い。
ひとり当たり25人ほどの患者さんを診る。ひとりひとりと喋っている溶融なんか無い。怒涛の時間。因みにうちの病棟は50人ほど患者さんが常時います。+
本当はさ、ひとりひとりと少し喋って、患者さんの気持ちとか少しは理解したいなとか思うわけですよ。でも、そんな余裕ない(涙)。
おまけに今日は調子の悪い人(いや、病人だから、あれだけど…)が続出。
気持ち悪いとか痛いとか、胸やけがするとか。
Drの指示を確認しつつ、プリンペランとかブスコパンとかもろもろ点滴してました。
で、そんなかんだでばたばたしていたとき。
ひとつのNSコールが。
なんだなんだ、と。
コールに出る。応答が無い。
「もしもし? どうしました?」
「………」
あれ??
この患者さんは話せるはず…?
慌てて部屋に駆け寄れば、ベッドにどべっと寝ている患者さんがひとり。こちらに気がつくと笑顔で、
「水とって」
………あんさん手を伸ばせば届くでしょ。
動けないわけじゃないよね?
動かないだけなの??
でも、もしかしたら調子が悪くなったのかもしれない。
「お水? これでいいの?」
彼女のペットボトルを渡す。ふたの変わりにストローがさしてあるわけです。それもストローのふたつき? 形容したがい。まぁ、そのおかげで寝ながら飲んでも零れることは無いのですが。
でも、寝ながら飲んで誤嚥して肺炎にでもなったら大変、ということで。
「お水飲むからベッド上げるよ」
ベッドの背を上げようとしたら。
「大丈夫、起きれるから」
彼女、起き上がりました。
起き上がりました。
………やっぱり動けるんかいっ!!(心の叫び)
「動いて辛くないの?」
笑顔で聞くおいら。
確かにさっき検温したときはなんとも無かった。熱も脈も血圧も普段と変化なし。
「うん、大丈夫」
彼女はにこりと笑う。
「ただ、水取るのめんどくさかっただけ」
………。
思わず無言になるおいら。
「ありがとう」
彼女は笑って水を飲んでいる。
「…これからは動けるときは自分で取ってね。動くこともリハビリだから」
何となく疲れて応えるおいら。
そうね、そうね。そんな感じよね。
でも、起き上がれるならお水取れるよね…。
「じゃ、また来るからね」
そんなことを呟きながら病室を去るおいら。
と、再びNSコールが。
さっきの彼女だ。
なんだ、と踵を返せば、
「お水ありがとうね」
にこにこと、笑っている。
ええ、悪い人ではないんです。無いのですよ。
のんびりしているというか、おおらかというか、何と言うか。
でも、でも、と思ってしまうのはこちら側の都合。
土曜日の午後で人がいないから、とか、他の患者さんが苦しがっているから、とか、他の患者さんには関係のないこと。
勿論命がかかっていれば、お水より生命確保ですが。
「また、用事があるときは呼んでね~」
おいらもつられてにっこり。
にっこりにっこり。
そしてそのまま腹痛に苦しむ患者さんの場所に走るのであった。
身体が重くて(標準体重オーバーなのよ)ちょっと辛かった…ダイエットしろ(涙)。
なんだかんだで、今日も忙しかった一日でした~。
明日は夕方の仕事だ(げふ)。