のんびり看護日誌 忍者ブログ
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のんびり看護師の日々~。失敗談など…。
2025/05/17 (Sat)
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2007/02/13 (Tue)

 普通に怒られた日でした。
 患者さんに。
 何で怒られたといえば、アナムネを取る際に入院の経緯を聞いたら、本人と付き添いの奥さんに「この病院は何で入院したかも知らないんですか」と。
 まぁ、本人からしたらいろいろと聞かれるのは嫌だろうし、医者から告げられて入院なのだから看護師が知らないわけ無いだろうと、思うのも仕方ないし普通だと思う。こちらも入院時のアナムネを取るときはある程度どんな経過で、どんな目的なのかを調べてから訪れる。が、患者さんがどんな理由で来ているのか、また医師の話をどのように受け止めてきているのか知りたくて経緯を尋ねている。他の理由もあるけれど。
 医師の話ひとつとっても患者さんにとっては受け止め方もそれぞれで、解釈の方法もそれぞれだ。それを知るのも必要だと思うわけなのです。
 今までいろんな方のアナムネを取ってきたけれど、このように最初から注意というか、語気も荒く怒られるのは初めて。ちょっと戸惑ってみたり。
 皆さんにお聞きしているんです、と続きを尋ねる。が、どうやら彼の怒りは収まらないらしい。ずっとその事を繰り返し言われることとなった。
 彼は肺の癌であり化学治療の目的で入院してきたことはわかっていた。その上で全開退院からの身体の症状や、痛み、不快感は無いか尋ねた。どうやらそれもいただけなかったらしい。
 「俺は癌なんだから、身体はだるし、咳も出るし、痰もでる。痛い所だってある。そんなところも判らないのか。駄目だな」
 確かに情報不足だ。素直に謝る。が、彼はずっと不満を零している。妻も頷いている。個室のため他の人はいない。彼に謝りながらも、今の状態を聞きたいことを告げる。そしたら、
 「あんたたち看護師に言って医者に伝わるのか? 主治医に言えば十分だろう」
 と、言われてしまう。
 ううーん、さてどうするか。
 悩んでしまう。
 確かに主治医にうまく伝わらないこともある。かといって、主治医だけに伝えてもらっても困る。日常患者さんの状態を観察するのは看護師の仕事なのだから。
 そこで、医師にも伝える事、看護師のほうにも身体の状態など教えていただきたいことを告げる。漸く彼から身体の状態を聞くことが出来た。
 その後もいろいろと四苦八苦しながら情報を聞き出す。観察する。
 内服薬の確認もする。持参してもらった薬を確認するため一度預からせていただくことを告げる。するとこれも彼にはいただけなかったらしく、眦がきっ上がる。
 「この病院から貰ったのしか飲んでないのに、渡す必要があるのか?」
 確かに。
 他院のものを飲んでいないならば相互作用や飲み合わせの悪い薬は無いだろう。が、それだけでなく残薬の確認をする必要もあった。その事を告げ薬を預かった。
 その後もいくつか質問し、漸くアナムネを聴取した。
 ほっとした矢先、患者さんに、
 「病院について疲れているのに、こんなこと聞いて。気が利かないな。そもそもそんなこと聞く必要があるのか」
 と、言われた。
 確かに疲れているところ、気分の悪いときにいろいろ訪ねるのは悪いと思う。思うが、聞かなければ判らないところもあるとも思った。
 余裕があるならば暫らく時間を置いて患者さんのところに尋ねるべきなのだろう。しかし、バイタルなどは出来る限り入院時のものが欲しい。然程調子が悪く見えず、また化学治療目的だったため大丈夫だと思ったのもいけなかったかもしれない。
 今まで尋ねたことに対し、とんとんと返事を返してくれる患者さんばかりだったので、よい勉強になったと思う。思うが、恐らく再び彼のような人に出会ったときは右往左往するんだろうなと、思ってみたりもする。
 これからはもっと気をつけなければなと、反省もした日であった…です。

 そいうば、この患者さんはシャンプーや化粧など匂いに敏感らしく、看護師、医師など病院スタッフだけではなく、病院の全ての人のシャンプーを無臭にしろ、化粧の匂いをさせるな、とおっしゃってました。
 流石にそれは無理です、と告げたところ、俺は気分が悪くなるんだ、とまたまた怒られました。怒鳴るほどではないけれど、怒られるのも辛いです。
 でも、流石にシャンプーを無臭にするのは無理かなぁと、思うのです。
 その後彼の部屋(個室)に再び訪れると、今度は、くさい、といわれました。何かつけたか、と。
 さっきと変わらず何もつけてないので、はて、と思い、何もつけてませんよ、といったところ、じゃ、他の人の匂いを付けてきたな、部屋に持ち込むな、といわれました。なんか化粧だか香水の匂いがしたらしいです。
 でもでもそういわれても、これまた難しいなと思ったり。
 匂いに敏感な人にとっては辛い事なのは判るし、出来る限り快適な入院生活を提供できたらとは思うのですが、中々難しいと実感しました。

 さて、明日はどんな日になるのやら~。

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